転職活動の面接でどんなに魅力的な内容を話しても、言葉遣いが悪かったり、不適切な発言をしてしまうと、印象が悪くなってしまいます。そこで今回は、面接前に押さえておきたい言葉遣いのポイント、面接で聞いてはいけない・言ってはいけないことについてご紹介していきます。
必読!転職活動の面接での言葉遣いポイント
①自分を指す言葉は「わたし」「わたくし」
ビジネスシーンでの一人称は「わたし」か「わたくし」を使うのが基本になります。それ以外はビジネスシーンでは不適切ですので、必ず上記のどちらかを使うようにしましょう。
②尊敬語・謙譲語・丁寧語を使って話す
「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の敬語をしっかりと使い分けて話すことできるかも、大事な選考ポイントになります。尊敬語は、「社長がおっしゃることに共感いたしました」というように相手を尊敬し上に立てる場合に使用する言葉であり、面接で使う敬語は基本的にこれになります。一方謙譲語は、自分を下げることにより相手を立てようとするときに使われる敬語で、「メールを拝見しました」というように自分がへりくだって相手を敬うときに使用されます。最後に丁寧語は、「です・ます」や名詞に「お」や「ご」をつけるような言葉遣いを丁寧にするときに使う敬語のことを指します。
③二重敬語にならないよう注意する
尊敬語・謙譲語・丁寧語を使って話す上で、気をつけたいのが「二重敬語」です。これは、敬語表現が重複してしまうことを指し、例えば「ご覧になられる」「ご利用になられる」という尊敬語が重複した言葉が当てはまります。これは、正しくは「ご覧になる」「ご利用になる」という表現になりますので、使い方を正しく守って話していくようにしましょう。
④選考先の企業を指す言葉は「御社」
面接では、選考先の企業を指して話すことが度々あるかと思いますが、その際には「こちら」などではなく、必ず「御社」と言うようにしましょう。また、御社というのは話し言葉であり、文面で相手先の企業を指す言葉は「貴社」となりますので、その使い分けを間違えないようにしてください。
⑤「あの〜」「その〜」などの言葉で詰まらないようにする
面接では緊張して言葉に詰まってしまうこともあるでしょう。ですがあまりにも話の途中で、「あの〜」「その〜」という言葉が入ってしまうと、相手が聞き辛く正しく理解してもらえない可能性もあります。なるべくそういった言葉を使わずにスムーズに話ができるよう、予め話す練習をしておくようにしましょう。
⑥ゆっくりと大きな声でハキハキ話す
これは、面接の話し方で最も基本的なことで、最も重要なことです。話す内容がどんなに魅力的でも、やはり覇気がなかったり聞き取りづらければ、面接官にもあまりいい印象を持ってもらうことができません。また、緊張のあまり早口になってしまうと上手く相手も聞き取ることができないので、ゆっくりと話すというのも大事なポイントです。聞いている人に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるような話し方を意識し、面接にのぞみましょう。
絶対NG!面接で聞いてはいけない・言ってはいけないこと
①経歴などに関する嘘
自分の経歴、そこで得た実績など事実と異なる情報を記載、語ることは絶対にあってはいけません。最悪の場合、内定取り消しや応募資格を失うことにつながります。必ず書類記入はもちろんのこと、面接での内容は事実をもとに話すようにしてください。
②他の会社の悪口
前職や、そのほか選考を受けている・受けていた会社の悪口を言うのも、自身の信用を落とすことにつながるので注意してください。特に、前職の退職理由を本音で話しすぎ、気づいたら悪口めいた内容になってしまったということにならないよう気をつけましょう。
③待遇面ばかりの質問
面接終盤で「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いですが、その際に待遇面に関することばかり質問すると、それを目的に企業選びしている人であるという印象を持たれてしまいます。質問で事業内容は組織風土、職務内容などについて質問をするように心がけましょう。
④「特にありません」の回答
面接で「何か質問はありますか?」と聞かれた際に「特にありません」と答えるのはNGです。意欲が足りないとみなされる場合がありますので、必ず何か質問できるようにあらかじめ考えておくようにしてください。そのほか希望の職種や部署を訪ねられた場合も、同様に答えると熱意が足りないと判断される恐れがありますので、ここも答えられるようにしましょう。
⑤仕事に対する否定的なワード
「こんな仕事はやりたくない」「転勤はしたくない」といった発言は、入社意欲が低いとみなされるので控えましょう。もちろんご自身の中で希望はあるかと思いますが、面接ではやりたくないことにフォーカスを当てるのではなく、「やりたいこと」を主体に面接官に伝えるようにしてください。
以上、面接前に押さえておきたい言葉遣いのポイント、面接で聞いてはいけない・言ってはいけないことについてご紹介いたしました。これは、社会人としてのマナーとしても心得ておいて損はないため、入社後も心に留めて業務にあたると仕事で信用を得られることにつながります。