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【よくある質問付き】転職活動の履歴書書き方マニュアル 


いざ、転職活動を始めると最初に着手するのが履歴書の作成です。履歴書は、選考の初めである「書類選考」に提出する必要があり、企業と求職者の初めての接点を作る大事な書類です。ですので、しっかりと準備して作成していくようにしましょう。 今回は、そんな履歴書を記入する上で抑えておきたいポイントをよくある疑問ごとに説明するほか、NGルールや最終チェックポイントもご紹介します。


履歴書とは

履歴書には、学歴、職歴、取得資格、志望動機などの基本情報を記載し、求職者自身がどのような人物であるかを明らかにするための書類です。また、多くの選考では面接の前に「書類選考」があり、その際に履歴書が必要となりますので、自身の人柄はもちろん、企業へのアピールも忘れずに作成するようにしましょう。



これでわかる!履歴書の書き方ガイド

ここからは、履歴書の書き方について順を追って説明していきます。書き始める前に必ず確認するにしましょう。


①基本情報

まずはご自身の基本となる情報から記入していきます。名前は、姓と名の間にスペースを空けるようにしましょう。生年月日の記入の際には、和暦(平成12年など)・西暦(2000年など)は、ほかの項目で使用した表記とそろえて書くようにし、年齢は日付欄に日付を記入した時点での「満年齢」(年齢を聞かれた時点での実年齢)を書くようにしてください。


②写真

履歴書において、最も目立つのが自身の写真です。印象を決める大事なものになりますので、しっかりと準備するようにしてください。

履歴書に貼る写真は、印象が大きく異ならないよう3カ月以内に撮影したもので、スーツの着用が原則であり、清潔感を感じさせる服装、髪型、メイクが基本です。写真のサイズは、特に指定がなければ「縦40mm×横30mm」のものを使うようにしましょう。写真は、自動証明写真機での撮影で問題はないですが、印象付けたいなどこだわりたい方は写真館での撮影をおすすめします。


③学歴・職歴

まず、学歴欄の1行目には「学歴」と中央に書き、その次の行から高校入学、或いは専門学校入学から記載していくようにしてください。基本的には、義務教育については書かなくても良いですが、最終学歴が中学の場合は、中学入学から記載するようにしましょう。記載する場合は、「XXXX高等学校」「XXXX大学△△学部□□学科」などと正式名称で詳しく書くようにしてください。また中退の場合は、年月とあわせて「XXX学校中途退学」と書きます。一方浪人や留年については記載する必要はありません。

続いて、その下に職歴を書いていきます。学歴欄の1行目には「職歴」と中央に書き、その次の行から、正社員に関わらず、アルバイトや契約社員で働いていたものに関しても時系列を追って記載するようにしてください。ただし、短期間のアルバイトに関しては記入する必要はありません。書く際には、年月とあわせて「株式会社〇〇 (アルバイト)」「株式会社XXX 入社(契約社員)」というように、会社の正式名称とともに雇用形態についても明記します。また、派遣社員の場合は「XXX(派遣会社名)より△△△(派遣先企業名)に派遣」と記載するようにしましょう。


資格

資格欄に関しては、持っているもの全てを書くというよりも、応募企業やその職種で活かせるかどうかという観点で、それに合った資格を優先的に記載するのが望ましいです。また、現在勉強中のものであれば「XXXX(資格名)取得を目指して勉強中」などと明記するのも問題ありません。ここでは、どんな資格を持っているかを明らかにすることはもちろん、勉強意欲や行動力をアピールできる欄にもなっていますので、しっかりと記載していくようにしましょう。


志望動機

履歴書で大事な項目の一つが「志望動機」の欄です。ここでは、200字〜300字程度の限られた字数で端的に企業への熱意を伝える必要があります。大切なのは「なぜその会社で働きたいのか」「入社後に実現したいことは何か」「自分のどんなスキルが貢献できるか」を踏まえて、志望動機を作成することです。ここは履歴書で唯一企業へ求職者がダイレクトにアピールできる箇所ですので、熱意を込めて作成するようにしましょう。


⑥特技・アピールポイント

ここは、面接官が求職者の人柄を知る一つの手がかりになりますので、自身の特徴を表したものを書くのが良いでしょう。また、面接のアイスブレイク(緊張を和ませるためのコミュニケーション)などで用いられる場合もありますので、自分のアピールにつながるようなテーマを書いておくのが望ましいです。


⑦本人希望記入欄

ここは、勤務地や勤務時間などの希望を記入する欄であり、特段書くことがなければ「貴社の規定に従います」と書くのが原則です。勤務条件や待遇について書くことや、「特になし」と記載するのはやめましょう。


⑧通勤時間・扶養家族

まず通勤時間は、自宅を出てから勤務地に到着するまでの最短ルートでの時間を指します。わかりやすいように、時間は5分単位で記載すようにしましょう。

続いて扶養家族についてですが、ここは「扶養に入っている家族の人数」を書きます。扶養家族とは、税金や社会保険料などを支払っている対象のことを指します。次に、法的な結婚相手のこと、つまりは夫や妻のことを指す「配偶者」の有無について、ご自身に当てはまるものに丸をつけます。その配偶者に収入がない場合は扶養義務がありますので、配偶者の扶養義務の欄にもご自身に当てはまるものに丸をつけてください。


履歴書記入のよくある疑問

いざ、履歴書の記入を始めると「ここはどうやって書くの?」「これで合ってるかな…」といった疑問や不安が多く生まれてくるかと思います。ここでは、多くの方が履歴書を記入するにあたって疑問に思う箇所に絞って、お答えしていきます。


・履歴書は手書きで書くべき?

結論から言うと、先方からの指定がない限りは手書きでもパソコンで作成してもどちらでも結構です。履歴書では、そこに書かれたスキルやこれまでの経験・実績が重視されるので、記載方法が合否に影響するということはほぼゼロに等しいです。ただ、複数社の企業に応募するにはそれと同じ数の履歴書が必要になりますので、全てを手書きするとかなりの時間を要します。限られた時間で効率よく転職活動を進めたいという方には、パソコンでの作成が適しているので、その点も考えて決めていくようにしましょう。

なお、パソコンで作成する際には以下のフォーマットもぜひ参考にしてください。


▼厚生労働省履歴書様式例


・履歴書の日付はいつのもの?

履歴書に記入する日付は、原則「応募先の企業に提出する日」を記入します。 もし、郵送して提出する場合には「郵便局に持ち込む日」「ポストに投函する日」とし、先方に持参するのであれば「企業を訪問する日」を記入するようにします。


・退職理由は「一身上の理由」でいいの?

過去に退職した会社がある場合、職歴に退職理由を記載する際には「一身上の理由により退社」との記載で問題ありません。履歴書に退職理由を詳細に書く必要はありませんが、面接でその点について質問される場合もありますのでそのつもりで回答を用意しておくようにしましょう。


・離職期間がある場合はどうすればいい?

離職期間がある場合は、それを履歴書に書かなければいけないという決まりはありません。ですがその点を面接で質問される可能性は十分ありますので、その際に答えられるようにしておく必要があります。


知っておきたい!履歴書記入のNGポイント

履歴書を記入していくにあたっては、黒色のボールペンを使うことが基本です。鉛筆、シャープペンシル、消せるボールペンを使うことはNGです。書き間違えた場合には新たに履歴書を作成しなおしましょう。ただどうしても書き直すことが難しい場合は、二重線を間違えた箇所に引いて、訂正印を押すようにしてください。

また、履歴書は欄にすべて記入するのが基本です。ですが、資格・免許などを保有しておらず記入できないなどという場合もあるかと思いますので、その場合は「特になし」と記載するようにし、空欄のままということがないようにしてください。


履歴書提出前にチェックしておきたいポイント

記入も終わり、いよいよ提出できる状態になったら、以下の点がしっかりと守られているか今一度チェックするようにしましょう。

  • 西暦(2000年など)と和暦(平成12年など)が混在していないか

  • 誤字脱字はないか

  • 学校名や学部、会社名、資格・免許は正式名称で書かれているか

  • 提出先の企業を指す言葉に「貴社」が使われているか

  • 書き間違った箇所を修正テープなどで訂正していないか

  • 未記入の欄がないか


以上、履歴書を記入する上で抑えておきたいポイント、注意点についてご紹介しました。それぞれ書き方を抑えておくことで、企業担当者が読みやすい履歴書にすることができます。履歴書は、企業と求職者の最初の接点ですので、

しっかり準備して書類選考に臨みましょう。



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