履歴書・職務経歴書、そして面接でも問われるのがこの「自己PR」です。これは、その名の通り最大限自分の魅力を伝える役割があり、企業側も重視するポイントです。しかし、いざ書こうとしても「どうやって書き始めていいかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、自己PRの書き方のポイントや記入の際の注意点をご紹介していきます。
自己PRには何を書けばいい？
「自己PR」では、企業に「ぜひこの人を採用したい！」と思ってもらえるように自分を最大限アピールします。内容は自身のスキルやこれまでの体験、入社後をそれをどのように活かしていけるのか主体に書いていくようにしましょう。字数は、100〜200文字程度で最大限自分の魅力を伝えられるようにしてください。志望動機と合わせて、企業が重視する項目でもありますので念入りに準備していきましょう。
自己PRを書くポイント
ここからは、実際に自己PRを書いていく上でのポイントをいくつかご紹介します。
①職歴を振り返り自己PRの題材を探す
自己PRを書く前にやっておきたいのが、これまでの職歴を振り返り、どんな経験をしてどんなことを得たのかを書き出すことです。小さなことでも大丈夫ですので、まずは箇条書きで書き出してみてください。そうすることで、自分の得意や強みが浮かび上がってくるかと思いますので、それを自己PRの題材にしてみましょう。
②アピールポイントが企業と合っているかをチェック
自身の職歴を振り返り、ある程度自分の強みや活かせる経験が書き出せたら、今度はその中から選考を受ける企業で使えそうなものをピックアップします。企業側も「企業でその人が活躍できるかどうか」という視点で自己PRを読むので、応募する企業で求められることと、自分のスキルや経験を合致させて組み立てることが非常に重要になります。よって、自己PRは選考を受ける企業ごとにある程度カスタマイズしていくのがベストです。
③大事な3つの要素を入れる
魅力的な自己PRを作るには、以下の3つの要素を入れるようにしましょう。
・これまでの経験
・自分が今できること
・会社に今後どのように貢献できるか
まずはこれまでの職歴でどんな経験を得たかを具体的なエピソードを交えて書きましょう。どんな目的で、どんなことをしてきたのかを数字などの根拠を用いることで、企業側にも説得力を持って伝えることができます。
その後に話したいのが、自分が今できるスキルについてです。ここは企業側が求職者の能力を測る上で知りたいポイントですので、仕事のスキルはもちろんのこと「私の強みは、行動力です」といった自分の人柄を表すようなことも入れてみても良いでしょう。
最後は、入社後自身がどのようなことで会社に貢献できるかを話します。ここまでの経験やスキルを活かし今後の展望を具体的に、そして熱量を持って話せるのがベストです。あわせて、いずれの項目も先述の通り選考を受ける企業が求める人材や能力、経験を踏まえて話の内容を作ることを忘れないようにしてください。
自己PRを書く上での4つの注意ポイント
書き方を理解したところで、最後に知っておきたいのが自己PRを書く上での注意点です。以下の4つの「よくある失敗例」には気をつけるようにしてください。
①企業の求めるものと内容にズレがある
書き方のポイントでも説明したように、自己PRが企業の求める人材や能力、経験と合致していることは非常に重要なポイントです。また、それは自己PRに限らず志望動機などを記入する際にも同じことが言えます。ですので、書き始める前に必ず選考を受ける企業のホームページ、または求人募集のページを確認し、読み込むようにしておいてください。
②まとまりのない内容になっている
書き出した自分のスキルや経験を全て書けばいいというものではありません。言いたいことを全部詰め込んでしまうと、せっかくのスキルや経験も一つひとつの印象が薄れてしまい、読み手にも印象を残せないまま選考を終えてしまうということになりかねません。企業が求めるものに近いストーリーを厳選して書くようにしましょう。
③具体性、根拠がない
例えば「私の強みはマネジメント能力です。」「私はXXXのプロジェクトを成功させました。」とだけ言われても、全く内容が伝わりません。要するに、どんなに良い経験をしても、魅力的なスキルを持っていても、具体性や根拠がなければ納得感を持って相手に伝えることができないということです。マネジメント能力をどうやって身につけて、それを発揮した場面はいつだったのか、プロジェクトはどんな内容で、どのくらいの成果を挙げたのかという具体性、そして数字的根拠があるとより信憑性のある内容に仕上げることができます。
④自己主張が強すぎる
自分をアピールすることに気を取られ、自らの肩書や実績ばかりの自己PRになっていないか今一度確認してみてください。自己PRを通して、企業は求職者の人柄も見ていますので、そういった内容ではあまり印象が良くありません。
以上、自己PRの書き方のポイントや記入の際の注意点をご紹介しました。自分の良さを最大限に企業にアピールで切るのが自己PRです。より効果的に自分という人間を企業に売り込めるように、戦略的に内容を考えていきましょう。